練習法は実は単純
前セクションまでは具体的に練習の前にやるべきマインドセットについてお話ししてきました。 そこでは「演奏の場を設けること」「音源をききまくること」をお伝えしました。 いよいよ練習のメソッドについてお話ししていきます。
まず、包み隠さず言うとパーフェクトコピーイング(完全コピー)をしてください。
バンドならあなたのパートの楽器の演奏をすべて耳で聞いてコピー(耳コピ)する、 または楽譜やバンドスコアをすべて覚えるということです。 なぜかというと、当然本番は演奏をするわけですから、弾けなければ意味がないということです。
二つ目に、本番は楽譜を読んだりしている余裕はあまりないですし、 それに頼ってしまうと上達できないからです。 うまいミュージシャンは頭にそういった曲やフレーズがたくさん入っているため、 楽譜は一瞬見て理解する程度で、すぐにどんな曲にも対応できるのです!!
いやいや櫻井さん、それはストイックすぎるでしょう、というあなた。 確かにこれはかなり大変な作業ですし、僕も怠け者ですので気持ちはよーーく分かります。w
しかし、ここでやっと役に立つのが前回に語った「音源を聴きまくること」です。 フレージングやメロディはこの過程であなたの身体に染み込んでいるでしょう。 空で歌えることでしょう。もしかしたら好きな曲になっているかもしれません。
ですからその段階になると、早く練習してみたいという気持ちや 自分でもできるんじゃないかという気持ちが新たに湧いてくることに気づきます!! あとやることは、その自分の中に入っている音を「楽器にのせる」だけです。
この作業は初心者の登竜門のようなところなのですが、 かなりないがしろにされがちですし、誰も教えてはくれません。 課題曲を出して、スキルをたくさん教える「演奏屋」としての先生はたくさんいますが、 このようなステップの重要性を教えてくれる人は残念ながらあまり多く知りません。 僕は早くそんな先生に出会いたかった。
言葉が思考の表現ツールであるのと同様に、 音楽は感情の表現ツールだということをあまり意識していない先生が多いです。 感情が乗っていなければ、極論「音楽」ではなくただの雑音でしかないのです。 逆に感情が乗っていれば、下手な演奏でも表現が聞き手に伝わり、 それは結果的に音楽の目的を果たしており、誰かに感情を伝えることができているのです! だいぶ極論かつ脱線しましたが、、、、w
これは、誰でもできます。 あなたならもっとできるということです。 では、どのように完コピしていくか、 を次のセクションで話します!
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