【ピアノ初心者】色々な曲をたくさん弾く練習をしたほうがいいのか、一つの曲を完璧に弾ける練習をしたほうがいいのか?たくさんの曲を弾くメリットと、一つの曲を仕上げるメリットを考えよう!
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はじめに
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ピアノの上達を望んで練習する時に、ある素朴な疑問が浮かんできます。
それは、
「いろんな曲を満遍なく練習して弾いたほうがいいか、1曲を完璧に仕上げる練習をしたほうがいいか」
ということです。
確かに、いろんな曲を満遍なく練習して、すべての曲を完璧に弾きこなせるようになったら申し分ないのですが、そんなになかなか上手くいかないのが現状です。
特に練習時間が限られていて、効率よく練習したいという方はこういった練習方針のジレンマに陥ることがあるのではないでしょうか?
今回は、この悩みについて少し掘り下げてみたいと思います。
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それぞれのメリット
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それぞれの練習方針にメリットがあると思います。
この問いは「場数を踏むのか、精度を追求するのか」という言い換えができます。
それぞれメリットを上げて、考えていきましょう。
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いろんな曲を満遍なく練習するメリット
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限られた時間の中で、例えば3曲を同時に練習し、なんとなく8割くらい弾けたら合格とする仕上げ方をしていく練習方針です。
この方法のいいところは「たくさんの曲に触れることができる」こと。
いろんなリズムやメロディに触れることができるので、自分の中の「引出し」が増えます。
「引出し」が増えると、簡単な曲であれば、楽譜を初見で弾いたり、耳コピをする能力がついてくるでしょう。
こういった能力は、例えばジャムセッションやバンドでの演奏をする時にとても重要な能力だと言えますので、満遍なくたくさんの曲を練習して弾けるようになる先には、こういったことを真っ先に目指したい人に向いている練習方針だと言えます。
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1つの曲を完璧に仕上げていく練習をするメリット
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限られた時間の中で、1曲を丁寧に弾き、何度弾いてもほぼ100%弾けるようになったら合格とする仕上げ方をする練習方針です。
この方法のいいところは「確かな技術で正確に演奏ができる」こと。
間違えたところや止まってしまいがちなところを潰すことができるので、「正確に」演奏できます。
「正確に」演奏できるようになると、しっかりとした演奏技術が身につきますし、どんな状況であれ堂々と演奏ができ、曲を弾くことへの自信がつきます。
このような能力は、例えばクラシック曲を独奏する場合や合唱の伴奏で弾く時などにとても重要な能力だと言えますので、1曲を正確に弾くことを極めていった先には、こういったことを目指したい人に向いている練習方針だと言えます。
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どっちの方がいいのか
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さて、それではどちらの練習方針が良いと言えるのでしょうか。
先ほど説明した通り、それぞれの練習方針の先に、どんなピアノを弾きたいかを考える必要があります。
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「バランス型」〜どちらもやるとバランスが良い
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「8割程度でオッケーの曲」と「100%極める曲」を同時並行的に練習していく方法であれば、どちらの能力もつくので、バランスが良いでしょう。
例えば、練習時間配分を考えるときに、半分の時間で「8割程度でオッケーの曲」を3曲練習し、もう半分の時間で「100%極める曲」を1曲練習する、といった感じです。
これを習慣化していき、曲を完成させていけば、バランスよくどちらの能力もついていくことになります。
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「追求型」〜どちらか一方を極めていくのもアリ
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もし、ジャムセッションやロックバンドなど、いろんな曲を、すぐに弾けるような能力を重視される場での演奏を目指すのであれば、「いろんな曲を満遍なく練習」に徹する。
もし、クラシック曲を独奏したり、合唱のバックで伴奏するような能力を重視される場での演奏を目指すのであれば、「1つの曲を完璧に仕上げていく練習」に徹する。
どちらか一方を極めていきたい場合はそれぞれの練習方針でピアノを極めていくのが良いでしょう。
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とは言え、最初は「一曲完璧に弾ける練習」から
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もしあなたがピアノを始めたての場合は、「一曲完璧に弾ける練習」をしっかりやることからをお勧めします。
「満遍なく弾く練習」を最初からやってしまうと、情報量が多く、結局漫然と練習をしてしまい「何も身につかない」練習になってしまう危険性があるからです。
特にピアノ初心者は、短い曲でもいいので、最低10曲くらいは完璧に弾ける曲に仕上げていくことを目標にしてみてはいかがでしょうか。
もし何が「完璧」なのかわからない時は、自分の演奏をスマホなどで撮影し、その演奏動画を見返して、自分の中で納得できる演奏になっているかチェックしてみましょう。
だんだんこの練習に慣れてきたら、「満遍なく練習」や「バランス型」にシフトしていっても良いかもしれません。
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最後に
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今日は、「色々な曲をたくさん弾く練習をしたほうがいいのか、一つの曲を完璧に弾ける練習をしたほうがいいのか?」という疑問について解説していきました。
それぞれのメリットを理解し、今の自分のレベルや目指したい方向性を総合的に考慮して、練習メニューを組み立てることが上達のコツであると言えますね。
あなたの練習メニューのヒントになったら幸いです!
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