ピアノを弾いていて和音があまり綺麗に響かない時の対処法!コツを知れば和音は濁らずクリアになる!
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はじめに
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和音とは、2音以上の音の同時に鳴らされた音のことを言います。
私がピアノを始めたての頃は、この和音が弾けることに
感動したことを覚えています。
和音の粒が揃うと単音よりも、なんだか深い味わいを感じますよね。
それを自分が弾けるとなると、なんかとっても嬉しくなってしまいました。
和音を綺麗に弾けるようになると、
ピアノを弾いている感がぐっと増して、とても楽しくなってきます!
どんな曲でも和音が綺麗に弾けるようになるためには、
ある共通の気をつけなければならないことがあります。
それは、「タイミング」と「バランス」です。
弾いている音は正しいのに、なぜか綺麗に聞こえないと感じる場合は、
このどちらかがうまくいっていない時です。
少し楽譜に慣れてきたら上の2つのポイントを元に、
どうやったら綺麗に聴かせられるかをチェックして練習していきましょう。
それでは、その内容について少し深掘りしていきます。
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タイミング
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「音の鳴るタイミングが揃っているか」ということが重要です。
ばらけていると、綺麗に音が響きません。
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指と鍵盤の距離
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まず、自分の指先とピアノの鍵盤までの距離を揃えることを意識しましょう。
手が和音を押す直前の指と鍵盤の離れ具合をチェックしてみましょう。
どれか1本が微妙に離れていたりしませんか?
鍵盤を押す直前に、全ての指の指先と鍵盤の間の距離が揃うように、
手の形を準備しておくようにしましょう!
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脱力していますか
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指の関節はもちろんですが、手首や肘、肩がこわばって
変な力が入っていませんか。
和音に合わせて手の形を変化させてスムーズに弾くには、
手首を少しひねったり、肘を曲げたりといった柔軟な運動が実は必要です。
余計な力が入っていると、変なフォームで和音を弾くことになり、
タイミングずれてしまいます。
肩が上がっていないか、手首は柔軟に動いているか、肘が固まっていないかを、
チェックしてみましょう。
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バランス
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「音のバランスが整っているか」ということが重要です。
バランスは全て同じ大きさでも綺麗に響かない場合があるので、
この辺りをもう少し深掘りしていこうと思います。
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良いバランスを知る
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和音は、全て同じ大きさの音で弾かなくてはならないと思っている人が
意外にも多いのですが、1つ1つの音が全て主張してしまうと、
音は濁ってしまいます。
和音を綺麗に調和させるには、どの音が主張した時に綺麗に聞こえるかを研究する
必要がありますが、大抵は、一番高い音をすこーしだけ大きな音で弾くと、
綺麗に調和する場合が多いです。
左手がついた時も、低い音よりかは高い音を主張させた方が
よく調和する場合があります。
ただし、一概には言えません。
特段高い音でなくても、その曲中では意味のある音であれば大きく弾くと
調和する場合もありますし、逆に高い音でも他の音と密集している場合は、
密集している部分を微妙に小さな音で弾く場合もあります。
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強い指と弱い指
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和音を弾くには、強い指と弱い指をうまいことコントロールしなければなりません。
右手も左手も小指と薬指は、筋肉が発達していないので、
大きな音を出したり繊細な音を出す時にコントロールしづらいです。
親指は短く太いので、大きな音を出しがちだったりします。
人差し指は普段使うことが多いので、力が余ってしまい強く鳴る傾向にあります。
また、中指は他より長いのでそのリーチぶんをうまくコントロールする必要があります。
10本それぞれの指の強さのバランスを意識しながら練習することが大切です。
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最後に
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まとめますと、基本的には和音は以下のことを気にして綺麗に鳴らしましょう。
・タイミング
・バランス
案外、繊細な部分に気を使わなければいけないことがわかりますね。
また、どのような和音が綺麗なのか、濁っているのかを聞き分ける耳も
同時に養っていく必要があると思います。
これは極めて主観的ではありますが、
一般的に綺麗と思われる和音を聞き分けるためには、
良いピアノ音楽をたくさん聞いて、「この和音は綺麗だな」という
自分の中の感覚を研ぎ澄ましていくことが大切かもしれません。
そして、その「理想の和音」に近い音を自分の指でも実践すべく、
日々の練習の中で微妙な調整をしていくことで仕上がっていきます。
「和音を育てる」と言いましょうか。
こういったことも楽しみの一つに練習に励んでみてはいかがでしょうか!
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