ピアノの楽譜で、シャープ#とフラット♭の使い分けのルールってあるの?
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はじめに
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曲によっては、
「シャープ#」「フラット♭」といった
臨時記号(調号)が出てきますね。
「シャープ♯」の意味は「半音上げる」です。
「フラット♭」の意味は「半音下げる」です。
意外と整理されていない
この「使い分け」について、
今回は考えていこうかなと思いました。
例えば「#レ」と「♭ミ」は
ピアノだと同じ鍵盤を弾きますよね。
この2つって、厳密にはどのように
使い分けられているのでしょうか。
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調でどちらになるかが決まる
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『ド』から始まるハ長調では、
「ミ・ファの間」「シ・ドの間」が
ちょうど『半音』ですよね。
“ちょうど”半音のところが
白鍵つながりなっているので、
#や♭なしに弾けます!
ですから、楽譜ではシャープやフラットをつけることなく
「ドレミファソラシドレミ・・・」と
白鍵の部分だけの音符で表すことができますね。
しかし、調を変えると別の所が半音になってしまったり、
全音の部分でさえも黒鍵を使う事になるので、
調整するために#や♭をつけざるを得ません。
その時にずらした音が半音上か、
半音下かということで基本的に決まります。
短調の時も基本は同じです。
こういった音は、
あらかじめ『調号』として
楽譜に表されていることがほとんどです。
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機能がある音で決まる
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マイナーコードやセブンスコードなど
和音に使用される「明確に機能を持った音」には
その機能に沿ったルールが適用されます。
原則をごく簡単に説明します。(例外はありますが)
例えば、
Cマイナーコード「ド・♭ミ・ソ」の真ん中の音「♭ミ」は、
マイナーコード上では真ん中の音を半音下げるというルールですので、
「#レ」ではなく「♭ミ」です。
Cセブンスコード「ド・ミ・ソ・♭シ」の最後の音「♭シ」は、
セブンスコード上では最後の音を半音下げるというルールですので、
「#ラ」ではなく「♭シ」です。
このように明確な機能を持った音は、
ルール通りに#や♭が付きます。
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経過音はなるべく違う音
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上記で紹介した調整やコードのルール上で
特に機能を持たない音やルールが曖昧な音につく
「#」や「♭」はどうでしょう。
なるべく同じ音が続かないように
されていることが多いでしょう。
例えば、
「ド・ド#・ミ」よりは
「ド・レ♭・ミ」の方が、
見やすいですよね。
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徐々に上がる時は#、下がる時は♭
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例えば、メロディが上がっていく時は
「#」で書かれていて、
メロディが下がっていく時は
「♭」で書かれていることが多いです。
と、言われているようですが、、、
実際のところよくわかりません!
しかしこのルールは、
他のルールも加味され考え抜かれた上で、
「弾く人が見やすいだろう」と「作者の優しさ」的な側面で
適用されたと思った方がいいのかなあと
個人的には思います。
ですので例外はたくさんあると思います。
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最後に
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上記のようないろんな要素が加味されて、
楽譜上どちらで表現するのかが決定します。
「#」「♭」を外したいというときには、
ナチュラル記号「♮」をつけますが、
上記の原則に忠実に楽譜を書いている場合には、
ダブルシャープやダブルフラットなんて記号も出てきます。
・↓ダブルシャープ=#2回分=半音2個上げる=全音上げる
・↓ダブルフラット=♭2回分=半音2個下げる=全音下げる
やることは「全音上げ下げ」ですが、
意味的には全く違うんですね。
、、、
その他、ピアノ以外の楽器では、
調整などに応じて#と♭で弾き方(ピッチ)を
微妙に変えたりすることもあるそうですよ。
意外と割り切れない「半音」の
奥深い話に入っていきそうなので、今日はこの辺で。
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